天才の憂鬱【5】
うう。試験を受けるので、勉強が忙しくてかけない。
天才っていいよなぁということを思いながら、適当に書きます。(嘘です)
ブルーピリオドを以前紹介しました。
この物語が非天才の物語だとすれば、今回紹介するのは天才達の物語。
まあ、秀才が化けて天才になっていくのですが、内容はなるべく触れずに行きます。
4月は君の嘘。
今とは違いコンビニでもっと手軽に立ち読みができた10年前の作品。
これを読んだとき衝撃でした。
少年少女の群像劇としては一番好きな作品の一つです。
もう一つ、小学校時代好きだった作品に三田誠広のいちご同盟があります。
もう20年以上前の作品ですね。
あるピアニストが病気の少女と出会い、生きる希望を見出していく。
僕自身も余りにも影響を受けすぎて、卒業論文のテーマが、いちご同盟に出てくる、原口銃三についてでした。
死生観というのがはっきりしている作品ですね。少年時代の厭世感がよく出ている名作だと思います。
読んでいるとき、似てるなぁと思っていたのですが、ねえ、一緒に心中しない?というセリフが確信に至ったわけですが。
この人は自分と同じ世界を共有している。と思ったのはとても良い経験でした。
三田氏については母校で教鞭をとられていたのですがいまいち・・・な方でしたが。
それはさておき、ブルーピリオドが非天才がもがき苦しむなかで、何かを生み出すとすれば、四月は君の嘘は、天才が才能のまま解放される物語だと思います。
母の死をきっかけにピアノを弾くことをやめてしまった少年が、少女と出会い、共感し、恋をして、・・・・して。(これは読んでください)
一歩大人になる物語です。
天才をかくのが上手い作家っていますよね。
昴とかカペタとか描いている曽田先生なんかも天才を書きますが、曽田先生の天才はどちらかといえば常軌を逸した天才なんですよね。
ぶっ飛んでて、天才と狂気の境を歩いている。
天才の中の天才に近い。
いちご同盟や四月の主人公たちは気づきの天才なんです。
日常の中にある誰かもがもっている何かを気づいて、表現者として一人前になる。
天才という花が咲く瞬間をうまく書いている作品かと思います。
死生観がある人や天才ってなんぞ?って考えている人には読んでほしいと思っています。
香港の未来、チンギスハンの終わり【4】
中国語って昔習ってました。
習ってましたのレベルではなく、かなりガチでやってました。
社会人始まってすぐだったので、自分のできることを増やす意味で始めたんですね。
英語が当時結構話せるようになった段階だったので、さらにステップアップ~の意味で。
週3回、3年間学校に通って、かなり話せるようになりました。
語学の学校としてはいまだかつてないぐらい良い学校でした。
何がいいってNHKの講座の先生が普通に歩いていたり、教師の質という面では日本最高峰だと今でも思っています。(思想は…受け入れられませんでした。台湾は独立した国家だと私は思っている。)
日中学院
ここの夜の週3回クラスはガチの語学マニア以外はきついんじゃないかな…
結果としては中国人6人から告白され、モテ期が来たのですが、いまいち中国の方と結婚する気はないのでお断りしました。
働きながらだから、予習と復習で精いっぱいで、覚えることが多かったような気がします。
個人的には語学は週3回がベストだと思っています。週2だと伸びしろが少なく、週4だとちょっときつすぎですね。
ちなみに習い事は2種類が限界です。
覚えたくてもあまりに多くのことを学ぶと頭が破裂します。
ネトウヨの皆様が嫌う日中友好協会の行事にもかなり参加して、お偉いさんともお知り合いになりました。
だから中国人に偏見はあんまりないかな?と思います。
そのうえで本日の紹介する本はモンゴル最後の女王です。
今、これをかいている段階で、香港情勢がかなり危ない状況になっています。
個人的には香港好きだったのです。facebookがみれてgoogleが使えて、違法とされている法輪功が活動している、そんな自由な香港が失われていくのはとても悲しいと思っています。
日中学院のある先生、僕にとっては一番興味深い良い先生との思い出の中に文化大革命を描いた覇王別姫をリバイバルで見に行ったことがあります。
Adieu ma concubine (霸王別姬, 1993) de Chen Kaige
ふとね、先生の親が文化大革命で様々な経験をし、現在先生が日本にいざるを得ないということを聞いてしまいました。
腕時計を盗もうとした老婆を、警官が射殺するのを親が見ていたとか、父親が文革でつるし上げられる対象になったとか。
今のチベットで起こっていることが、かつて何気ない北京の街角で起こっていたということに戦慄を覚えました。
このモンゴル最後の女王はチンギスハンの末裔であった女性が文化大革命でいかに追われていくのかという本です。
出てくるのは壮絶な事態。
性的暴力や、純粋な暴力、飢餓、出てくるのは、人間の本性、そのもの。
民族が民族であるために必要な文化を捨て去ることになるのです。
問題はこの本を終えた後です。
今目の前でウイグル、チベット問題や、香港問題という形で今でもこの事態が形を変えながら起こり続けているということです。
僕はあまりにも中国政府のやり方がおかしいと思い勉強をやめました。
これ以上関係を深めると身を滅ぼしかねない恐怖を感じたのです。
でも、だから、この本は読んでほしい。
これは現在進行している物語だと。
それでも好きだといえる?【3】
大学で一番好きだったのは、何気に現代西洋美学の授業でした。
ピカソの偉大さを論理的に、ダビンチから順に絵画史という点で追いかけていくという授業でした。
恩師であった先生にたまたま転学しても教わり続けることができて、僕は美術館に通う生活をしていました。
そして、油絵というジャンルが持っている2次元性がピカソによって解体され、絵画が時間を取り込む過程っていうのと、取り込んでしまってにっちもさっちもいかなくなるというジレンマを習ったわけです。
で、今回は漫画ブルーピリオドを紹介したいと思います。
この漫画、僕がかつて絵を習っていた元芸大の画家の先生が、痛いほどわかるというぐらい、極限までよくわかっているといった。美大受験漫画です。
この中で、主人公は絵によって人生を変えられます。美大に入るという過程はもちろんだけど、予備校で死ぬほど絵をかきます。
それも尋常じゃないテーマで。自画像書きなさいと言われたら、素直に書くのではなく本質に迫った形で書かされます。現代美術とは何か?と習ってないのに抽象のはるかかなたで表現を求められてしまうのです。
当然、心を病んでしまう登場人物もいます。
で、僕の先生は倍率うん百倍の美大を卒業し、有名作家になるわけではなく、絵画教師でした。
残酷な世界のお話です。でも、先生曰く限りなくリアルだと。
好きだから。という理由が通用しない世界です。
ちょっとうまいからってのも通用しません。
世の中のほとんどの作品がうまい才能を持った人が書かれた作品であるのに対し、ここで書かれるのは圧倒的に無力で、才能があるかわからない人々の話です。
もちろん才能がある人をかくことがとても上手な作品もありますが、ブルーピリオドに関しては圧倒的な才能があるとは言えないのです。
今朝母と予備校の前を通った時、○○○○高校合格!っていくつも書いてあるでしょ。
あれって一人の生徒のことが多いのよね。才能って残酷よねって話になりました。
先週、あるパラアスリートがうつ病で引退しました。そこでふと気になってアスリートの年収を調べてみました。
信じられないぐらい低かったのを覚えています。
野球選手になって出世してとか、サッカー選手になってヨーロッパでてとか。F1パイロットとか。そんなの才能あって、努力した人だけがなれる世界なのです。
しかも特定のスポーツだけ。
なんというか、それでも何かを表現するって怖いなって思わせる作品です。
よんでください。
EA OrignはOK、XBOX GamepassはNG。
EA originとXboxに入ってたんですね。ゲームのサグスプ。
正直、Xboxは今なら500円だよ。と言われてはいったけど、いまいちでした。
PCゲームでサグスプするなら正直originのほうが自分にはいいかな。
もちろん、やるゲームが2本以上あるならサグスプした方がいいと思います。
僕の場合。
origin
年課金ができるのがうれしい。
Madeen NFL、あとFIFA二本で十分元が取れる。(毎年更新だから)
あとはスターウォーズ系が一本でれば、採算が取れると思う。
FPSのbattlefiledシリーズもあるけどPC勢はガチ勢が多いのでPSでやるほうが好き。
xbox gamepass
毎月課金、MODは基本使えないと思ってください。
PCゲームはMODが使えてなんぼだと思っているのでこの時点でありえない。
haloシリーズ、f1シリーズをやるのであれば元が取れるかな?
でもhaloって毎年でるわけでない+ガチ勢が多い。
ゲーム酔いしやすいので、個人的にはやるコレッ!ってやるソフトがf1ぐらい。それも2年に一本steamのセールで買う程度。
あとはマイクロソフトフライトシュミレーターがあるけどアドオン入れる予定だから、地味にmodが入れにくいxboxはあんまり好きじゃない。
football manger2020やったけど、日本語化の時点で結構苦労。
JリーグMODは入れ方がわからなかった。管理者権限とかあるみたい。
steamの良さを改めて知ったよ。
他のソフトも初回起動時に認証がうざい。さあやるぞー!ってところで
やあXBoxだよ!認証してね!(裏でムービーが流れてる)
で、認証失敗。起動できません。
ザケンな!!!でした。
Originも謎仕様なところもあるのだけど、ここまでクソではないので、許す。
steamが年2万でメーカー横断のサブスクとかやってくれないかなぁと思う。
君は誰だ。僕は僕だ。【2】
自分は誰なのか?
本当の自分はどんな人間なのか?ってよく考える。
僕は病気で、薬を飲んでいる。
薬を飲んでいるときの僕。(安定して程よく明るい)
と
薬が切れた時の僕(イライラだけど哲学者)
どっちが僕の本当なのかと悩んでいた時がある。
でも結局悩むのをやめた。
どっちも僕だからだ。
今日紹介するのは一人の音楽家です。
彼ほど、意識的、無意識的に自分は何者なのかという表現を突き詰めた人はいないと思う。
少なくともあの複雑な経歴でいい人オーラ前回なのが不思議でたまらない。
ヨーヨーマ(馬友友)です。
フランス出身の中国系アメリカ人。この時点で何言ってるんだろう…
あのジュリアード音楽院で「もう教えることはない」と言われコロンビア大学(超名門)へ行き、そこからハーバード大学(超名門)に転学し人類学を勉強。
頭の良さが抜群すぎて禿げていても許されるレベル。
彼を有名にしたのは有名なバッハの無伴奏チェロ組曲
Yo-Yo Ma - Bach: Cello Suite No. 1 in G Major, Prélude (Official Video)
次に有名なミッシャマイスキーの演奏と比べてほしい。
Mischa Maisky plays Bach Cello Suite No.1 in G (full)
この二人の演奏の違いだけでも、ヨーヨーマの性格の良さ、出身の確かさを示している。ような気がする。いい人オーラ全開!!
マイスキーは好きだけどテンポの速さとかからやんちゃ小僧が入っている。
これが正統派。クラシック音楽奏者としてのヨーヨーマである。
だが、ヨーヨーマは自己探求を始める。
音楽の中で僕は誰か?ということを考え始める。
それがシルクロードアンサンブルというNHKスペシャルのシルクロード特集から始まった一群。僕はこれが死ぬほど好きだ。
何度聞いても鳥肌が立つ。
夏になると、この曲を思い出すのは、この曲をiphoneに入れてシルクロード放浪したからだ。僕の思い出の一曲でもある。
この中で、ヨーヨーマは中国とヨーロッパ出身という自分を対比して演奏してみせた。
ヨーロッパから中国に至る楽器とともに演奏することで、中華系の自分の出自を見せてくれた。ジプシー音楽と中国の琵琶がアンサンブルすげえである。
わるいがこのアンサンブルにいる人だけで私、コンサート個別に行きますのレベルの人を結集して破綻させなかった。すげえと思ったもんだ。
だが、ヨーヨーマは終わらない。
アメリカ人としてのヨーヨーマについて語ってなかったわ、すまんね的な感じで、出てきたのがgoat rodeo sessionsである。
Yo-Yo Ma, Edgar Meyer, Chris Thile And Stuart Duncan: NPR Music Tiny Desk Concert
11:40秒からの曲here and hevanが神である。
goat rodeo sessionsのポイントはアメリカ伝統音楽にあの、中国系フランス出身アメリカ人のヨーヨーマがとりくんだことにある。
この人は常に自分を意識的にだれかということを意識していると思う。
ふとね、宇宙時代になったら、地球出身木製育ちの人間が人類を代表する音楽を出してくれるのじゃないかってワクワクする。
今週のお題「夏うた」ヨーヨーマでした。
【1】IS ALL NEED LOVE? 百万回生きた猫
さて一発目。
愛こそすべてです。ビートルズの超名曲を思い出しますね。
ビートルズがジョンがオノヨーコへの愛を貫いたために空中分解したのは有名な出来事だと思います。
Starting over(再出発)を最後にジョン・レノンがマークチャップマンに撃たれ亡くなったという悲劇もですが、個人的には何というか無常というか、皮肉のようなものを感じます。
大学のころ英語にはまったことがありました。
英会話の授業で好きな歌手はといわれ、当時音楽を知らなかった僕はとっさにニルヴァーナと言えず、ビートルズと言いました。
そしたら「日本人はビートルズしか聞かないの?」と呆れたように先生は言いました。
先生にしてみれば、音楽なんていろいろあるのに何で懐メロのビートルズしか聞かないんだという感覚があったのでしょう。
でも大学生なんて結局、当時、ミスチルとスピッツとグレイぐらいしか聞いてないのです。
洋楽マニアなんて、まあインターネット黎明期にはほとんどいなかったのです。
Love Is All You Need - Beatles
さて今回語るのは初回ということで有名なタイトルで行きましょう。
佐野洋子さん100万回生きた猫です。
この本を勧めてくれたのは、大学生の時仲良かった女の子でした。
本が好きという僕に、これは読んだ?という軽い試験をかましてきました。
で、当時の僕はどっぷり初期村上春樹ブームで、読んだことなかったのを覚えています。で、読んだ感想はまあ、いい物語だよね。というところでした。
大人になって、読み返して、泣くということもなく。
むしろ最近はこれを思い出すと、むしろ、これいい物語だったのかな?と逆に考えてみます。いや、愛こそすべてを体現しているといえばそうなのですが、本当に愛こそすべてなんですか?という疑問を持ってしまいます。
多分に、ネタばれします。ご注意ください。
簡単にあらすじを言うと、何回も転生する猫がいて、どんなに愛されても満足することができなくて、でも本当に愛する猫ができたら一緒に死ぬことができました。
と、ざっくり言えばこんな感じ。
ここにはとても日本人というか仏教徒的な思考があります。
輪廻転生です。
愛することの意味を知らない猫は百万回の長きにわたって、輪廻転生します。
そしてありとあらゆる愛を得ながら、満足することができず。生まれ変わります。
ですが、本当に愛するものを得た瞬間に輪廻の輪から抜け落ちて成仏することができました。
愛すること輪廻の輪から落ちることが最高の幸せ。
そりゃそうだけどさ… 否定はしないが…
でも、百万回生きることに匹敵するのが愛?と思っちゃうのですよね。
すべての真理は愛です!って宣言されても…困るというか、苦笑いというか。
中高生の時は恋愛がすべてとかはわかります。でも年を経て、人生にはさまざまな色があることに気づいてきました。
病気をしたからでしょうか。生きるそのものが祝福を得た出来事のようにも感じるのです。
また、愛は生きる喜びであると同時に、別離の悲しみでもあります。
人を愛する前に傘を用意しなくてはならないとは辻仁成の言葉です。
いや、世間的にはAll need is loveなのかもしれませんが、それが百万回の輪廻を終わらせるには余りにも軽いような気がしなくはないのです。
いや愛する猫との関係の中で生きる幸せを感じたんだという反論もあるかと思います。
でも、そんなこと書いてないし、想像するしかできないのです。
冷静になって読んでみるとずいぶん意見が変わる本かと思います。
【0】書評・音楽評・そのた評論始めます。
個人的に、昨年年末からビブリオバトルをするようになりました。
ビブリオバトルというのは本の紹介を5分間でするもの。
北戸田のダンテライオンさんで月一でやっているビブリオバトルに顔を出させていただくという幸運に恵まれました。
https://dandelion-todakoen.webnode.jp/
めっちゃ居心地いいお店です。おすすめです。混むと嫌だけどご紹介。
本は読んできた自負はあるけど、あんまり他人に向かって感想を述べたことがなかったので、ここいらで練習してみようかと思い書評を始めます。
だけどへそ曲がりな自分としては普通の書評をするつもりはございません。
あくまでも自分の体験、価値観でやってみようと思ってます。
5分の発表時間だと大体1200字ぐらいなのでそれぐらいで。
なるべく週五回、自分の読んだ本・映画・CDなどからつまんねーとか面白いとかを素直に伝えてみようと思います。
あとは毎日の雑記のようなものをまとめていきますのでよろしくお願い申し上げます。